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4D v18
フィールドへの参照

フィールドへの参照  


 

概要  

4D View Pro では、フォーミュラ内において4D データベースのフィールドへの参照を使用することができます。4D View Pro エリアを表示する際、フィールド参照はカレントレコードのフィールド値で置き換えられます。エリアと4D データ間には動的なリンクが保たれ、フィールドの値が変化した場合には4D View Pro エリアは新しい値を使用します。

セキュリティ上の理由から、データベースの"バーチャルストラクチャー"に含まれている(SET TABLE TITLES およびSET FIELD TITLES コマンドに * 引数を渡して改名されている)フィールドとテーブルのみが4D View Pro エリアから呼び出し可能です。

4D View Pro フォーミュラ内で呼び出すためには、4D フィールド側では以下の条件を満たしている必要があります:

  • フィールドはデータベースのバーチャルストラクチャーに所属している必要があります。つまり、SET TABLE TITLES あるいは SET FIELD TITLES コマンドに * 引数を渡して宣言されている必要があるということです(例題参照)。
  • テーブル名およびフィールド名がECMA を遵守していること(ECMA Script standard 参照)
  • フィールドの型が4D View Pro でサポートされていること(以下参照)。

フォーミュラが上記の条件を見たいしていないフィールドを呼び出した場合、4D View Pro にはエラーが返されます。

4D View Pro では以下の型のフィールドへの参照のみがサポートされます:

4D View Pro 内での値の型
文字、テキスト文字列
整数、倍長整数、64-bit 整数、実数、浮動小数点数値
日付JavaScript 日付型(時間、分、秒 = 0)
時間JavaScript 日付型(日付は基準日。例: 12/31/1899)
ブールブール
ピクチャーサポートされるピクチャーのタイプ: jpg, png, gif, bmp, svg。他のタイプは.png へと変換されます。URI (data:image/png;base64,xxxx)を作成し、そのフォーミュラが実行された4D View Pro セルでの背景画像として設定されます

フォーミュラ内からフィールドへの参照を挿入するには、以下のシンタックスでフィールドを入力します:

TABLENAME_FIELDNAME()

例えば、バーチャルストラクチャー内で"People" テーブルの"Name" フィールドを宣言していた場合、以下のファンクションで呼び出すことができます:

=PEOPLE_NAME()
=LEN(PEOPLE_NAME())

注:

  • 4D View Pro フォーミュラ内で使用できるのは、データベースのバーチャルストラクチャー内で(SET TABLE TITLES あるいはSET FIELD TITLES を使用して)宣言されているフィールドのみです。宣言されていないフィールドはタイプアヘッドの候補リスト内にはあらわれず、無効なフィールドへの呼び出しはセル内に #NAME エラーが表示されることになります。
  • フィールドが許可されているメソッドと同じ名前がある場合には、メソッドよりフィールドが優先されます。

 

4D フィールドを使用して、4D View Pro エリアのセル内に人の名前を印刷したい場合を考えます:

  1. "Employee" テーブルと "L_Name" フィールドを作成します:
  2. 以下のコードを実行し、バーチャルストラクチャーを初期化します:
     ARRAY TEXT($tableTitles;1)
     ARRAY LONGINT($tableNum;1)
     $tableTitles{1}:="Emp"
     $tableNum{1}:=2
     SET TABLE TITLES($tableTitles;$tableNum;*)
     
     ARRAY TEXT($fieldTitles;1)
     ARRAY LONGINT($fieldNum;1)
     $fieldTitles{1}:="Name"
     $fieldNum{1}:=2 // 下の名前
     SET FIELD TITLES([Employee];$fieldTitles;$fieldNum;*)
  3. 4D View Pro エリアのセル内を編集し、"=e" を入力します:
  4. EMP_NAME を(Tab キーを使用して)選択し、閉じる ) を入力します。
  5. フィールドを評価すると、カレントの従業員の名前が表示されます:

    注: [Employee] テーブルはカレントレコードを持っている必要があります。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: 数式等の差し込み

 
ページの目次 
 
履歴 

初出: 4D v17 R2

 
ARTICLE USAGE

4D View Pro リファレンス ( 4D v18)