Data file encryption status

4D v20 R7


Data file encryption status ( structurePath , dataPath ) -> 戻り値

引数	型	説明
structurePath	テキスト	チェックする4Dストラクチャーファイルへのパス名
dataPath	テキスト	チェックするデータファイルへのパス名
戻り値	オブジェクト	データファイルとそれぞれのテーブルの暗号化についての情報

説明

Data file encryption status コマンドは、structurePath および dataPath 引数で指定したデータファイルの、暗号化ステータスをあらわすオブジェクトを返します。それぞれのテーブルについてのステータスも同時に提供されます。

dataPath 引数は、4D データファイル(.4dd) を指定します。このファイルはstructurePath 引数で指定されたストラクチャーファイルと対応している必要があります。カレントのストラクチャーファイルを指定することはできますが、データファイルはカレントの(開かれている)ファイルを指定することはできません。

注: カレントデータファイルの暗号化ステータスを調べるためには、ds.encryptionStatus( ) メソッドを使用してください。

戻り値

返されたオブジェクトには、以下のプロパティが格納されています:

プロパティ			型	詳細
isEncrypted			ブール	データファイルが暗号化されていればTrue
keyProvided			ブール	暗号化されたデータファイルに合致する暗号化キーが4D キーチェーン(*)に入っていればTrue
tables			オブジェクト	暗号化可能に設定されている、または暗号化されているテーブルと同じ数だけプロパティを格納しているオブジェクト
	<table name>		オブジェクト	暗号化可能または暗号化済みテーブル
		name	テキスト	テーブル名
		num	数値	テーブル番号
		isEncryptable	ブール	テーブルがストラクチャーファイル内で暗号化可能と宣言されていればTrue
		isEncrypted	ブール	テーブルのレコードがデータファイル内で暗号化されていればTrue

(*) 暗号化キーは、以下のように提供されている必要があります:

事前に渡す:
- データファイルが開かれる前に、接続されているデバイスを使用して渡す
- データファイルが開かれる際に、ds.provideDataKey( ) コマンドを使用して渡す
- データファイルが開かれた後に、Discover data key コマンドを使用して渡す
Register data key コマンドを使用して渡す

例題

カレントのストラクチャーファイルに対応するデータファイルの暗号化ステータスを知りたい場合を考えます:

 C_OBJECT($status)

 

 $status:=Data file encryption status(Structure file;"D:\\Invoices\\Data_2019\\Invoices.4dd")

 Case of

    :(Not($status.isEncrypted)) // 暗号化されていない

       ALERT("The data file is not encrypted")

    :($status.isEncrypted&(Not($status.keyProvided)) // 暗号化はされているが暗号化キーがない

       ALERT("The data file is encrypted and the encryption key is not in the keychain. You will not have access to encrypted data.")

    :($status.isEncrypted&$status.keyProvided) // 暗号化されており、暗号化キーもある

       ALERT("The data file is encrypted and the encryption key is in the keychain. You will have access to encrypted data.")

 End case

参照

4D Blog - New 4D commands to work with encrypted data
Encrypt data file