フォーム上のアクティブオブジェクトにメソッドを指定することができます。フォーム上の個々のオブジェクトに指定されたメソッドはオブジェクトメソッドと呼ばれます。
最も一般的なオブジェクトメソッドの使用方法をいくつか次に紹介します:
- データ入力制限を実行する。
- タブコントロール、ポップアップメニュー、ドロップダウンリスト、リストボックス、コンボボックス、階層リスト、階層ポップアップメニュー等のインタフェースオブジェクトを初期化し、管理する。
- オブジェクトをクリックまたはダブルクリックすると実行されるアクションを指定する。
- ドラッグ&ドロップ操作を管理する。
データ処理を実行する簡単な例題を次に示します。
次のメソッドは、2 つのフィールドのデータを元にして合計を計算します:
Line_Total:=[Products]Price *[Orders]Quantity
次のメソッドはNameフィールドのすべての文字を大文字に変換します:
[Customers]Name:=Uppercase([Customers]Name)
次のメソッドはFirst NameフィールドとLast Nameフィールドの値を連結し、その結果をvNameという名前の変数に代入します:
vName:=[Employees]First Name+" "+[Employees]Last Name
各オブジェクトメソッドはオブジェクトに割り当てられるため、フォームエディタからオブジェクトメソッドを作成します。メソッドの使用方法については メソッドの編集を参照してください。
オブジェクトメソッドは、特定のイベントが発生すると実行されます。例えば、タブコントロールに関連付けたアクションは、ユーザがタブをクリックした場合にのみ意味を持ちます。スクロールエリアでは、ユーザが項目をダブルクリックした場合にのみメソッドを実行したいかもしれません。
プロパティリストの"イベント"テーマにおいて、特定のオブジェクトに対して実行されるイベントを指定することができます。リストには、選択されたオブジェクトに関連するフォームイベントがすべて納められます。一部のイベントは、特定タイプのオブジェクトにのみ利用可能です。また、フォームレベルでしか生成されないイベントもいくつか存在します。フォームイベントに関する説明は4DランゲージリファレンスマニュアルのForm event codeを参照してください。
プロパティリストのイベントテーマにおいて、特定のオブジェクトに対して実行されるイベントを指定することができます。すべてのイベントを選択あるいは非選択したい場合は、Ctrl (Windows) またはCommand (Mac OS) キーを押しながらイベントをクリックします。
複数の異なるイベントに対して別々のコードセグメントを実行する必要があれば、メソッド内でQUERY BY EXAMPLEを使用し、イベントエリアで選択した各イベントをテストします。任意のイベントをテストするには、Form event code関数とForm Events定数を使用します。オブジェクトメソッドのテンプレートは以下のようになります:
不要になったオブジェクトメソッドはいつでも削除できます。これを行うにはメソッドが割り当てられたオブジェクトを選択し、オブジェクトメニューのオブジェクトメソッド消去を選択します。