互換性ページには、以前の4Dバージョンとの互換性を管理するためのパラメーターがまとめられています。ここに表示されるオプションの数は、元のデータベースが作成されたバージョン (2004.x, v11, v12等) や、このデータベースで行われた設定の変更により異なります。
注: このページは現在のバージョンで作成されたデータベース (変換されていないデータベース) には表示されません。
- ダイアログボックスでフィールドを入力可にする: 以前のバージョンでは DIALOG コマンド等で表示されたダイアログボックスでフィールドに値を入力することができませんでした。この制限は 4D 2004 で取り除かれています。データを表示するだけの目的でダイアログにフィールドを表示している場合、以前の動作を保持することができます。バージョン2004に変換されたデータベースではこのオプションが選択され、v2004で作成されたデータベースでは選択されていません。
標準的なものではないとはいえ、お使いのコードが以前と同じように動くように以前の機能を保ちたい場合もあるかもしれません。この場合、このチェックを外してください。その一方で、これらの非標準の実装をコード内で使用しておらず、データベース内で拡張されたXPath 機能(DOM Find XML element コマンドの詳細に説明があります)を利用したい場合、この標準XPath を使用するオプションがチェックされていることを確認してください。
- macOS の改行コードにLFを使用する: 4D v19 R2 以降、4D は新規プロジェクトにおいてはmacOS では改行コード(EOL)としてデフォルトでCR ではなくラインフィード(LF)をテキストファイルに書き込みます。以前の4D のバージョンから変換されたデータベースにおいてこの新しい振る舞いを利用したい場合には、このオプションをチェックして下さい。詳細についてはTEXT TO DOCUMENT および Document to text を参照して下さい。
- Unicode テキストを書き込む場合にはデフォルトでBOM を追加しない: 4D v19 R2 以降、4D はテキストファイルに書き込む場合にはデフォルトでバイトオーダーマーク(BOM)を書き込みません。以前のバージョンでは、テキストファイルはデフォルトでBOM 付きで書き込まれていました。変換されたプロジェクトでこの新しい振る舞いを有効化したい場合にはこのオプションを選択して下さい。詳細についてはTEXT TO DOCUMENT および Document to text を参照して下さい。
- フォームでのテキストレンダリングではDirectWrite を使用する: Windows では、4D v19 R3 以降で作成されたプロジェクト/データベースにおいてはフォーム内では DirectWrite API を使用しています。このAPI はテキストのレンダリングを、特に高DPI 設定において改善させます。しかしながら、それ以前のバージョンで作成された既存のプロジェクトおよびデータベースにおいては、既存のフォームの全体的な見た目を変更してしまう可能性があるため、デフォルトでは使用されていません。このAPI をフォーム内で使用したい場合にはこのオプションをチェックしてください。ただし、Windows 上においてデザインを一部修正する必要があるかもしれないという点に注意してください。このオプションがチェックされると、スタティックテキスト、入力テキスト、チェックボックス、ボタン、ラジオボタンなどのフォームオブジェクトのテキストレンダリングに対してDirectWrite が使用されます。ただしリストボックスでのテキストレンダリングには影響しません。これはリストボックスは既にDirectWrite を使用しているからです。
- フィールド作成時にヌル値を空値にマップをデフォルトでチェックを外す: ORDA の仕様により合致するために、4D v19 R4 以降で作成されたデータベースにおいては、フィールド作成時にヌル値を空値にマップフィールドプロパティがデフォルトでチェックされなくなります。このチェックボックスにチェックを入れることで、変換されたデータベースにおいてもこのデフォルトの振る舞いを適用することができます(NULL値はORDAでサポートされるようになったため、今後は空値ではなくNULL値を使用することが推奨されます)。