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4D v20 R7
FORM LOAD

FORM LOAD 


 

FORM LOAD ( {aTable ;} form {; formData}{; *} ) 
引数   説明
aTable  テーブル in ロードするテーブルフォーム(省略時はプロジェクトフォームをロード)
form  文字, オブジェクト in (プロジェクトまたはテーブル)フォーム名(文字列)、
あるいはフォームを定義した.jsonファイルへのPOSIXパス(文字列)、
あるいは開くフォームを定義したオブジェクト
formData  オブジェクト in フォームに割り当てるデータ
演算子 in 指定時、コマンドはコンポーネントから実行した場合にホストのデータベースコマンドが適応されます(それ以外の場合は無視されます)。

説明   

FORM LOADコマンドを使用してデータ印刷・コンテンツ解析のために form 引数で指定したフォームをカレントプロセスにおいてformData 引数のデータ(オプション)とともにメモリーにロードします。1つのプロセスにつきカレントフォームは1つしか指定できません。

form 引数には、以下のいづれかを渡すことができます:

  • フォーム名
  • 使用するフォームの詳細を格納している有効な.josn ファイルへのパス(POSIX シンタックス、フォームファイルパス参照)
  • フォームの詳細を格納しているオブジェクト
コマンドがコンポーネントから呼び出された場合、デフォルトではコマンドはコンポーネントのフォームをロードします。 * 引数を渡した場合、メソッドはホストデータベースのフォームをロードします。

オプションとして、formData オブジェクト引数を使用してform 引数で指定したフォームへとパラメーターを渡すことができます。formData オブジェクトのプロパティであれば、フォームコンテキスト内からForm コマンドを通して利用することができるようになります。例えば、formData 引数に{"version","12"} を格納しているオブジェクトを渡した場合、フォーム内から以下のコードを呼び出すことで、"version" プロパティの値を取得したり設定したりすることができます:

 $v:=Form.version //"12"
 Form.version:=13

formData オブジェクトは、On Load フォームイベント内で利用可能です。

formData 引数を使用することで、呼び出しコンテキストに関わらず、フォームに安全にパラメーターを渡すことができるようになります。具体的には、同じプロセス内の異なる場所から同じフォームが呼び出されている場合、Form.myProperty と呼び出すだけでその特定の値へと常にアクセスすることができるからです。

注意: 引数を渡さなかった場合、あるいは未定義のオブジェクトを渡した場合、FORM LOADForm コマンドを通して利用可能な、form 引数で指定したフォームに割り当てられた新しい空のオブジェクトを自動的に作成します。

このコマンドを使用するには、 OPEN PRINTING JOB コマンドを使って印刷ジョブを事前に開いておく必要があります。 OPEN PRINTING JOBFORM UNLOAD を暗示的に呼び出すため、このコンテキストでは改めて FORM LOAD コマンドを使用する必要があります。ロードされた form はカレントの印刷フォームとなります。 Print object コマンドを含む、すべてのオブジェクト管理コマンドはこのフォームに対して動作します。

FORM LOAD コマンドを呼び出す前に、別の印刷フォームがロードされていた場合には、そのフォームは閉じられ、form に置き換えられます。ひとつの印刷セッション内で複数のプロジェクトフォームを開いたり閉じたりすることができます。FORM LOAD で印刷フォームを変更してもページブレークは生成されません。ページブレークは別途指定する必要があります。

プロジェクトフォーム (またはフォームのオブジェクトメソッド) を開く際には、On Load フォームイベントのみが実行されます。他のフォームイベントは無視されます。印刷の終わりには On Unload フォームイベントが実行されます。

 

フォームのグラフィックな一貫性を保持するために、プラットフォームにかかわらず"印刷"アピアランスプロパティを適用することをお勧めします。 

CLOSE PRINTING JOBコマンドが呼び出されると、カレント印刷フォームは自動で閉じられます。

データ解析のためにスクリーン外にフォームをロードするには、印刷ジョブ外のコンテキストで FORM LOAD を呼び出します。この場合、フォームイベントは実行されません。

FORM LOADFORM GET OBJECTSOBJECT Get type コマンドと併せて使用して、フォームコンテンツを任意に処理することができます。その後、フォームをメモリから解放するために FORM UNLOAD コマンドを呼び出す必要があります。

いずれの場合においても、スクリーン上のフォームはロードされたままであるため (FORM LOAD コマンドに影響されない)、 FORM UNLOAD コマンドを呼び出した後にこれらをリロードする必要はありません。

注: メモリオーバーフローのリスクを回避するため、スクリーン外でフォームを使用した場合には FORM UNLOAD を必ずコールしてください。

印刷ジョブにプロジェクトフォームを呼び出す場合:

 OPEN PRINTING JOB
 FORM LOAD("print_form")
  // イベントとオブジェクトメソッドの実行

印刷ジョブにテーブルフォームを呼び出す場合:

 OPEN PRINTING JOB
 FORM LOAD([People];"print_form")
  // イベントとオブジェクトメソッドの実行

フォームの内容を解析してテキスト入力エリアに何らかの処理をする場合:

 FORM LOAD([People];"my_form")
  // イベントやメソッドを実行することなくフォームを選択
 FORM GET OBJECTS(arrObjNames;arrObjPtrs;arrPages;*)
 For($i;1;Size of array(arrObjNames))
    If(OBJECT Get type(*;arrObjNames{$i})=Object type text input)
  //… 処理
    End if
 End for
 FORM UNLOAD //フォームをunloadするのを忘れないこと

以下の例では、JSON ファイルで定義されたフォーム上にあるオブジェクトの数を返します:

 ARRAY TEXT(objectsArray;0) //フォームのオブジェクトを並べ替えて入れる配列
 ARRAY POINTER(variablesArray;0)
 ARRAY INTEGER(pagesArray;0)
 
 FORM LOAD("/RESOURCES/OutputForm.json") //フォームを読み込む
 FORM GET OBJECTS(objectsArray;variablesArray;pagesArray;Form all pages+Form inherited)
 
 ALERT("The form contains "+String(size of array(objectsArray))+" objects") //オブジェクトの数を返す

結果は以下のように表示されます:

リストボックスを格納しているフォームを印刷したい場合を考えます。on load イベント中に、リストボックスのコンテンツを変更したいとします。

1. 印刷メソッド内に、以下のように書きます:

 var $formData : Object
 var $over : Boolean
 var $full : Boolean
 
 OPEN PRINTING JOB
 $formData:=New object
 $formData.LBcollection:=New collection()
 ... // コレクションにデータを入れます
 
 FORM LOAD("GlobalForm";$formData// $formData 経由でコレクションをフォームに渡します
 $over:=False
 Repeat
    $full:=Print object(*;"LB") // この"LB" はリストボックスで、Form.LBcollectionをデータソースとして持つとします。
    LISTBOX GET PRINT INFORMATION(*;"LB";lk printing is over;$over)
    If(Not($over))
       PAGE BREAK
    End if
 Until($over)
 FORM UNLOAD
 CLOSE PRINTING JOB

2. フォームメソッド内には以下のように書きます:

 var $o : Object
 Case of
    :(Form event code=On Load)
       For each($o;Form.LBcollection) // ここでLBcollection は利用可能です
          $o.reference:=Uppercase($o.reference)
       End for each
 End case



参照 

Current form name
FORM UNLOAD
LISTBOX GET OBJECTS
OBJECT Get type
Print object

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: フォーム
番号: 1103

 
ページの目次 
 
履歴 

初出: 4D v12
変更: 4D v14
名称変更: 4D v14 (OPEN PRINTING FORM)
変更: 4D v16 R6
変更: 4D v20

 
ARTICLE USAGE

ランゲージリファレンス ( 4D v20 R7)