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4D v20 R7
コマンドラインインターフェース

コマンドラインインターフェース  


 

 

macOSのターミナルまたはWindowsのコンソールを使用してコマンドラインで4Dアプリケーション (4Dおよび4D Server) を操作できます。具体的には、この機能を使用すると以下のようなことが可能になります:

  • リモートからデータベースを開いたり閉じたりできます。これは特にWebサーバーとして動作する4Dの管理に便利です。
  • アプリケーションの自動テストを実行する。

macOS ターミナルまたは Windows コンソールを使用することによって4Dに対するコマンドラインを実行する事ができます。

  • macOS 環境下では、open コマンドを使用して下さい。
  • Windows環境下では、引数を直接渡す事ができます。

注意: macOS 環境下では、パッケージ内の実行可能アプリケーションバイナリが格納されたフォルダー(Contents/MacOS パス)...を指定することによって引数を直接渡す事ができ、エラーストリーム(stderr) にアクセスできるようになります。例えば、4DパッケージがMyFolder というフォルダーに格納されている場合、コマンドラインを以下の様に書く必要があります:
/MyFolder/4D.app/Contents/MacOS/4D &
しかしながら、エラーストリーム(stderr) にアクセスする必要がない場合には open コマンドを使用する方が推奨されます。

4Dアプリケーションの起動をサポートするコマンドラインと引数の詳細は以下の通りです。

シンタックス

<applicationPath> [--project] [<projectPath | packagePath | 4dlinkPath> [--data <dataPath>]] [--opening-mode interpreted | compiled] [--create-data] [--user-param <user string>] [--headless] [--version] [--help]

引数詳細
applicationPath4D または4D Server または組み込みアプリケーションへのパスアプリケーションを起動します。4D アプリケーションをダブルクリックしたのと同じ動作をします。ファイルストラクチャー引数を渡さずに呼び出した場合、アプリケーションが実行されたあとに"データベースを選択"ダイアログボックスが表示されます。
--projectprojectPath | packagePath | 4dlinkPathカレントデータファイルを開くプロジェクトファイル。ダイアログボックスは表示されません。
--datadataPath指定されたプロジェクトファイルで開くデータファイル。指定されない場合、4D は最後に開いたデータファイルを使用します。
--opening-modeinterpreted | compiledデータベースをインタープリタモードあるいはコンパイルモードで開くよう指示します。指定したモードが利用できない場合でもエラーは生成されません。
--create-data有効なデータファイルが見つからない場合に自動的に新しいデータファイルを作成します。4D は"--data" 引数に渡されたファイル名(あれば)を使用します(同じ名前をもつファイルが既に存在していた場合にはエラーが生成されます)。
--user-paramカスタムのユーザー文字列Get database parameter コマンドを通して4D アプリケーションで利用可能な任意の文字列(ただし文字列は"_"文字から始まってはいけません。これは予約されています)
--headless4D、4D Server、または組み込みアプリケーションをインターフェースなし(headless モード)で起動します。このモードでは、以下のような特徴があります:
  • デザインモード は使えません。データベースはアプリケーションモードで起動します。
  • ツールバー、メニューバー、MDI ウィンドウやスプラッシュスクリーンは表示されません。
  • Dock またはタスクバーにはアイコンは表示されません。
  • 開かれたデータベースは、"最近使用したデータベース"メニューには含まれません。
  • 4D診断ファイルの記録が自動的に開始されます (SET DATABASE PARAMETER、値79 参照)
  • ダイアログボックスへのコールはすべてインターセプトされ、自動的にレスポンスが返されます (例: ALERT コマンドの場合は OK、エラーダイアログの場合は Abortなど...). インターセプトされたコマンドは (*) 診断ファイルに記録されます。
  • メンテナンス上の理由から、LOG EVENT コマンドを使用して任意のテキストを標準の出力ストリームに送ることができます。ただしヘッドレスモードの4D アプリケーションは、QUIT 4D を呼び出すかOS タスクマネージャーを使用することでしか終了させることができないという点に注意して下さい。
    --versionアプリケーションバージョンと出口を表示します。
    --helpヘルプと出口を表示します。代替引数: -?, -h

    (*) データベースが開かれる前に表示されるダイアログの場合、診断ファイルへ記録することは不可能です (ライセンスの警告、コンバージョンダイアログ、データベースの選択、データファイルの選択など)。これらの場合には、エラーストリーム (stderr) とシステムのイベントログにエラーが投げられ、アプリケーションが終了します。

    例題  

    以下の例題では、4D アプリケーションがデスクトップに保存されており、開こうとしているデータベースが"Documents" フォルダにあるものとします。

    注:ユーザーのカレントフォルダは、macOS では"~ " コマンドを、Windows では"%HOMEPATH%" コマンドを使用することで取得することができます。

    • アプリケーションを起動
      macOS:
      open ~/Desktop/4D.app

      Windows:
      %HOMEPATH%\Desktop\4D\4D.exe
    • macOSでパッケージファイルを指定してアプリケーションを起動:
      open ~/Desktop/4D.app --args ~/Documents/myDB.4dbase
    • プロジェクトファイルを指定してアプリケーションを起動
      macOS:
      open ~/Desktop/4D.app --args ~/Documents/myProj/Project/myProj.4DProject

      Windows:
      %HOMEPATH%\Desktop\4D\4D.exe %HOMEPATH%\Documents\myProj\Project\myProj.4DProject
    • プロジェクトファイルとデータファイルを指定してアプリケーションを起動
      macOS:
      open ~/Desktop/4D.app --args --project ~/Documents/myProj/Project/myProj.4DProject --data ~/Documents/data/myData.4DD

      Windows:
      %HOMEPATH%\Desktop\4D\4D.exe --project %HOMEPATH%\Documents\myProj\Project\myProj.4DProject --data %HOMEPATH%\Documents\data\myData.4DD
      or:
      %HOMEPATH%\Desktop\4D\4D.exe /project %HOMEPATH%\Documents\myProj\Project\myProj.4DProject /data %HOMEPATH%\Documents\data\myData.4DD
    • .4DLink fileを指定してアプリケーションを起動
      macOS
      open ~/Desktop/4D.app ~/Desktop/MyDatabase.4DLink

      open "~/Desktop/4D Server.app" ~/Desktop/MyDatabase.4DLink

      Windows
      %HOMEPATH%\Desktop\4D.exe %HOMEPATH%\Desktop\MyDatabase.4DLink

      "%HOMEPATH%\Desktop\4D Server.exe" %HOMEPATH%\Desktop\MyDatabase.4DLink
    • アプリケーションをコンパイルモードで起動し、データファイルが利用できない場合には作成する
      macOS:
      open ~/Desktop/4D.app ~/Documents/myBase.4dbase --args --opening-mode compiled --create-data true

      Windows
      :
      %HOMEPATH%\Desktop\4D\4D.exe %HOMEPATH%\Documents\myBase.4dbase\myDB.4db --opening-mode compiled --create-data true
    • プロジェクトファイルとデータファイルを指定してアプリケーションを起動し、ユーザー引数として文字列を渡す
      macOS:
      open ~/Desktop/4D.app --args --project ~/Documents/myProj/Project/myProj.4DProject --data ~/Documents/data/myData.4DD --user-param "Hello world"

      Windows:
      %HOMEPATH%\Desktop\4D\4D.exe --project %HOMEPATH%\Documents\myProj\Project\myProj.4DProject --data %HOMEPATH%\Documents\data\myData.4DD --user-param "Hello world"
    • インターフェースなしのアプリケーションを起動する(ヘッドレスモード)
      macOS
      open ~/Desktop/4D.app --args --project ~/Documents/myProj/Project/myProj.4DProject --data ~/Documents/data/myData.4DD --headless

      open ~/Desktop/MyBuiltRemoteApp −−headless

      Windows
      %HOMEPATH%\Desktop\4D\4D.exe --project %HOMEPATH%\Documents\myProj\Project\myProj.4DProject --data %HOMEPATH%\Documents\data\myData.4DD --headless
      %HOMEPATH%\Desktop\4D\MyBuiltRemoteApp.exe --headless

     



    参照 

    Headless 4D applications (blog post)

     
    プロパティ 

    プロダクト: 4D
    テーマ: 4Dファイルの管理

     
    ページの目次 
     
    履歴 

    変更: 4D v17 R3
    変更: 4D v17 R6
    変更: 4D v18 R5

     
    ARTICLE USAGE

    デザインリファレンス ( 4D v20 R7)