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4D v20 R7
ストラクチャーをテキストファイルへと書き出し

ストラクチャーをテキストファイルへと書き出し  


 

概要  

データベースのストラクチャー要素を、個別のファイルのセットへと書き出すことができます。メソッド、メニュー、フォーム、設定などのテキストベースの要素は、単一のファイルとしてテキストフォーマットで書き出されます。ピクチャーはそれぞれのネイティブなフォーマットで書き出されます。同じタイプの要素は、自動的に特定のフォルダーへとグループ分けされます。

データベースストラクチャーはカレントの状態が書き出されます。この機能を使用すれば、データベースストラクチャーファイルをソース管理レポジトリ(例: Git、Perforce、等)に保存し、例えばデータベースストラクチャーを毎日書き出す、といったことが可能になります。同じストラクチャーファイルへの連続した変更、あるいは複数のデベロッパーからの変更も、標準のソース管理ツールを使用することで比較可能になります。

ストラクチャーファイルの書き出しは、以下のコンテキストにおいてのみ利用可能です:

  • ローカルの4D、あるいは4D Server
  • 64-bit 版
  • インタープリタモードのデータベース

データベースストラクチャー要素をテキストファイルに書き出すためには、以下の二つの方法があります:

  • ファイルメニュー内の、書き出し > ストラクチャーをテキストファイルへと書き出し... メニュー項目を選択します(4D Developer版):


     
    標準のフォルダ選択ダイアログボックスが表示され、ファイルが書き出されるフォルダを選択することができます。ダイアログボックスを決定すると、書き出しが自動的に実行されます。
    このメニューコマンドを使用すると、書き出しは標準のオプション(以下参照)で実行されます。特定の要素を選択して書き出ししたい場合、Export structure file コマンドを使用する必要があります。
    注: このメニュー項目は、デザイン環境が利用できない場合(データベースがコンパイルモードである、あるいはユーザーにデザインアクセス権がない場合)には無効化されています。
  • Export structure file コマンドを実行する(4D Developer 版あるいは4D Server)。このコマンドを使用すると、書き出す要素をフィルターすることができます。詳細な情報については、コマンドの詳細を参照してください。

注: バージョン間での一貫性を保つため、4D は言語コード、日付と時間フォーマット、数値フォーマット(小数点とグループ文字)に対しては常に英語設定を使用して書き出します。

4D は、必要であれば(例:フォルダが空でないなど)書き出し先のフォルダ内に複数のサブフォルダを作成し、それらを使用します。以下の表は、書き出される各要素についての詳細をまとめたものです:

 

メインのフォルダサブフォルダ(あれば)ファイル名またはパス(*)詳細ファイルメニューから書き出されるか
Sources
catalog.4DCatalogテーブルとフィールドの定義(XML)yes
folders.jsonエクスプローラーのフォルダ定義yes
menus.jsonメニュー定義yes
settings.4DSettingsデータベース設定(XML)yes
tips.json定義されたTipsyes
lists.json定義されたリストyes
filters.json定義されたフィルターyes
DatabaseMethods<databaseMethodName>.4dmデータベース内で定義されたデータベースメソッド。データベースメソッドごとに1ファイルyes
Methods<methodName>.4dmデータベース内で定義されたプロジェクトメソッド。メソッドごとに1ファイルyes
Forms<formName>/form.4DFormJSON フォーマットのプロジェクトフォームの詳細yes
<formName>/method.4dmプロジェクトフォームメソッドyes
<formName>/Images/<pictureName>プロジェクトフォームのスタティックなピクチャーyes
<formName>/ObjectMethods/<objectName>.4dm各オブジェクトメソッドに対する.4dm ファイルyes
TableForms<n>/Input/<formName>/form.4DFormJSON フォーマットの入力テーブルフォームの詳細(n はテーブル番号が入ります)yes
<n>/Input/<formName>/Images/<pictureName>入力テーブルフォームのスタティックなピクチャーyes
<n>/Input/<formName>/method.4dm入力テーブルフォームメソッドyes
<n>/Input/<formName>/ObjectMethods/<objectName>.4dm各オブジェクトメソッドに対する.4dm ファイルyes
<n>/Output/<formName>/form.4DFormJSON フォーマットの出力テーブルフォームの詳細(n はテーブル番号が入ります)yes
<n>/Output/<formName>/Images/<pictureName>出力テーブルフォームのスタティックなピクチャーyes
<n>/Output/<formName>/method.4dm出力テーブルフォームメソッドyes
<n>/Output/<formName>/ObjectMethods/<objectName>.4dm各オブジェクトメソッドに対する.4dm ファイルyes
Triggerstable_<n>.4dmデータベース内で定義されたトリガメソッド。テーブルごとに1トリガファイルyes
SettingsBuildApp.4DSettingsBuildApp.xml ファイルyes
Backup.4DSettingsBackup.xml ファイルyes
directory.json4D グループとユーザーyes
ResourcesResources フォルダのコピーno
Images<item>ピクチャーライブラリ内のピクチャーが個別に保管されています。ピクチャーライブラリ項目名がファイル名となります。重複するものがある場合、名前のあとに番号が追加されます。no
TrashMethods(<methodName>.4dm)ゴミ箱に入れられたメソッドno
Forms(<formName>.4DForm)ゴミ箱に入れられたフォームno
userPreferences.<userName>methodPreferences.jsonメソッドエディターの設定no
methodWindowPositions.jsonカレントのユーザーウィンドウ位置no
preferences v15.4DPreferencesデータファイルパスno
Logs変換のログファイル。変換ファイルの名前はタイムスタンプが押されます。変換ログファイルにはExport structure file コマンドから返される戻り値 オブジェクトと同じ情報が格納されています。yes

(*) 4D は、エラーが生成されないように、パス名としてシステムレベルで禁止されている文字を自動的にエンコードします。例えば、 "Button/1" はエンコードされて"Button%2F1" となります。円高度された文字についての一覧は、パス名の作成 の章を参照してください。

注:

  • .4dm ファイルはテキストベースのファイルフォーマットで、4D メソッドのコードを格納しています。これはソース管理ツールで管理可能なフォーマットです。
  • スタイルシートが割り当てられているオブジェクトの自動高さリサイズ機能は、無効化されます。
  • ダイナミックフォーム でサポートされていないフォームオブジェクトまたはプロパティは、変換ログファイルにエラーを生成します。詳細は を参照してください。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: 4Dファイルの管理

 
ページの目次 
 
履歴 

初出: 4D v17 R3

 
ARTICLE USAGE

デザインリファレンス ( 4D v20 R7)