リモート4Dから4D Serverデータベースに接続する方法は3つあります:
接続ダイアログボックスを使用する 最近使用したデータベースを開く メニューを使用するデータベースへのアクセスパラメタを含む4DLinkショートカットファイルを使用する
4D Server接続ダイアログボックスを表示するには、まず4Dアプリケーションを起動します。
ファイル メニューの開く コマンド (または4Dツールバーの対応するボタン) を使用して、4Dデータベースを開くモードを選択できます:
開く>リモートデータベース... コマンドを選択 4D Server接続ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスには最近使用したサーバ、利用可、そしてカスタムの3つのページがあります:
このダイアログを次回起動時に表示 オプションが選択されていると、4Dアプリケーション起動時に自動でこのダイアログボックスが表示されます。
Note : 4DのWelcomeダイアログボックスで4D Serverに接続 をクリックしてもこのダイアログを表示できます。
このタブには、最近使用した4D Serverデータベースの一覧を記憶しています。リストは名前順でソートされます。このリストからサーバに接続するには、名前上でダブルクリックするか、名前を選択してOK ボタンをクリックします。
4D Serverには組み込みのブロードキャストシステムがあり、ネットワーク上にて利用可能な4D Serverデータベースの名前を自動的に表示します。この名前は接続ダイアログボックスの利用可 ページに表示されます。
このリストは、名前が見つかった順に表示され、動的に更新されます。このリストからサーバに接続するには、名前上でダブルクリックするか、名前を選択してOK ボタンをクリックします。
Notes:
暗号化オプションが有効で公開されているデータベース名の前にはキャレット (^) が置かれます。詳細はクライアント/サーバー接続の暗号化 を参照してください。 サーバーの起動時にデータベースを公開する のオプションの選択を外すことでネットワーク上へデータベース名を公開しないこともできます。この場合、接続は"カスタム"タブから手動で行うことしかできません。 互換性に関する注意: IPv4を使用している場合、デフォルトのポート番号(19813)で公開されているデータベースのみが利用可能 タブに表示されます。 IPv6が有効化されている場合(IPv6 のサポート を参照)、ネットワーク上に公開されている4D Serverデータベースは全て利用可能 タブに表示されます。データベースがそこに表示されて欲しくない場合、公開オプションの選択を外す必要があります(上記参照)。
カスタム タブではネットワークアドレス経由で特定の4D Server デターベースに接続し、それにカスタムの名前をつけられます。4D Serverではネットワーク上に名前が自動的に公開されないように設定することが可能であり(起動時にデータベースを公開する 参照)、それゆえ"利用可能"タブには現れないため、IPアドレスはここに手動で入力する必要があります。
データベース名 : 4D Serverデータベース名を指定できます。この名前は最近使用したサーバ ページでデータベースを参照する際に使用されます。ネットワークアドレス : 4D Serverが起動されたマシンのネットワークアドレスを指定します。アドレスの指定はドメイン名 (例: "mydb.mycompany.com") または IP アドレス (IPv6 および IPv4 が使用できます) の形でおこないます。 デフォルトで、4D Serverの公開ポートは19813ですが、この場合ネットワークアドレスを指定するためには必要ありません。しかしながら、特に複数のサーバーが同じマシン上で同時に実行されている場合には、このポート番号はデータベース設定(ネットワーク/クライアント-サーバー通信 セクション参照)において変更されている可能性があります。この場合、アドレスのあとにはコロンとポート番号をつける必要があります。例: 192.168.92.104:19814 (IPv4 フォーマット) あるいは [2001:0db8:0000:85a3:0000:0000:ac1f:8001]:19814 (IPv6 フォーマット)Note: カスタム タブをクリックするときに最近使用したサーバ や利用可 タブで項目が選択されていた場合、これら2つのフィールドには対応する情報が表示されます。
このタブでサーバを指定したら、OK ボタンをクリックしてサーバに接続できます。接続したサーバは最近使用したサーバ のリストに加えられます。
Note: データベースが暗号化されて公開されている場合、名前の前にキャレット (^) を置かなければなりません。そうでなければ接続は拒否されます。詳細はクライアント/サーバー接続の暗号化 クライアント/サーバ接続の暗号化 を参照してください。
このオプションを使用すると、4D Server で開かれたインタープリタモードのプロジェクトに開発モード で接続できるようになります。このモードでは以下のようなことが可能になります:
プロジェクトファイルは読み書きが可能なので、メソッドやフォームなどの編集が可能です。 複数のリモート4D から、同時に同じインタープリタプロジェクトファイルを開いて編集することが可能です。バイナリーデータベースと同様、同じリソースに同時にアクセスしようとした場合には自動ロックシステムが働きます。 編集した内容は全てのリモートデベロッパーに反映されます。しかしながら、バイナリーデータベースとは異なり、リモートデベロッパーへの自動プッシュは存在せず、ファイルの最新バージョンを取得するためにはデベロッパーは手動で更新をする必要があります(更新は、例えばデベロッパーがプロジェクトをデザインモードからアプリケーションモードへと切り替えたり、あるいはファイル メニューのすべてを保存 を選択した時などに行われます)。 このオプションをチェックした場合、4D プロジェクトファイルを選択する よう聞かれます: ここでは4D Server が開いた.project ファイルを選択する必要があります。もし異なるファイルを選択した場合、開発モードが利用できないことを警告するアラートダイアログボックスが表示されます。これはつまりリモート4D がネットワーク越しにそのプロジェクトフォルダへのアクセス権がなければならないということを意味します(project フォルダ全体が共有されている必要があります。例: プロジェクトのルートフォルダが共有されている等)。
警告: パフォーマンス上の理由からこの設定においては、プロジェクトフォルダがローカルネットワーク 内にある専用のファイルサーバー (例: NAS など)上に保存されていることが強く推奨されます。
注意: サーバーとリモートの4Dの両方が同一マシン上にある場合、追加の条件が適用されます。詳細は developer.4d.com 上のこちらのページ を参照してください。
以下が開発モードのアーキテクチャーの概要を図に表したものです:
互換性に関する注意: この機能は、バイナリーデータベースに慣れていて、プロジェクトの新機能の利点を生かしつつ、現在の環境を維持したいような開発チーム向けにデザインされています。しかしながら、4D プロジェクトをでのマルチユーザー開発に対しては、デベロッパーが自身のマシンで作業し、その作業を(Git、SVN などの)ソース管理レポジトリツールを使用して管理するような標準のアーキテクチャーが推奨されます。こういった開発環境では、デベロッパーは異なるブランチで開発を行ったり、変更の比較・統合・差し戻しが可能なため、より柔軟に開発をすることができます。
このオプションを選択すると、接続時にクライアントマシン上のローカルリソースを機械的に更新します。ローカルリソースはそれぞれのクライアントマシンに格納される、データベースに関連したストラクチャ情報です。 ルール上ローカルリソースの更新は、リモートマシンが接続したときに、データベースのストラクチャが前回から更新されていれば、自動で行われます。ほとんどの場合、このオプションは必要ありません。特別なケースで更新を強制したい時にこのオプションを使用します。
最近使用したデータベースを開く メニューコマンドは、以前に接続したことのある4D Serverデータベースに直接接続するために使用します。
このコマンドは4Dのファイル メニューにあります。4Dを使用してローカルデータベースおよびリモートデータベースを開いている場合、このメニューには両タイプのデータベースがリストされます。リモートデータベースはメニューの下部にリストされます:
メニュークリア コマンドでメニューをリセットできます。
4Dデータベースを自動で簡単に開くために使用するアクセスファイルを生成できます。通常アクセスファイルは4D ServerリモートデータベースのIPアドレスと接続識別子を保存し、ユーザが行うべき作業を取り除きます。
アクセスファイルを使用してローカルデータベースを開くこともできます。
.4DLinkアクセスファイルを使用して4Dアプリケーションを起動し、目的の4Dデータベースを開くことができます。ファイルを使用する方法は2つあります:
ダブルクリック、または4Dアプリケーションにドラッグ&ドロップ 最近使用したデータベースを開く サブメニュー (ローカル環境設定フォルダ内のファイル) "リモート"データベースタイプの.4DLinkファイルを他のマシンにコピーして使用できます。 4Dと4D Serverの接続ダイアログで4DLinkファイルを選択する (ローカルデータベースの開始のみ)。 コマンドラインインターフェース インストラクションの--structure 引数に4DLink ファイルパスを渡す。
4Dデータベースの接続ファイルはXML ファイルで、".4DLink" 拡張子が付けられます。4Dは"最近使用したデータベース" のサブメニューを構築するために、このタイプのファイルを生成して利用します。ローカルデータベースを初めて開くとき、またはサーバに接続するとき、4D は.4DLink ファイルを自動で生成します。
4Dが自動で作成した.4DLink ファイルは、ユーザのローカルな環境設定フォルダに置かれます。このフォルダには、2 つのディレクトリLocal とRemote が作成されます。Local フォルダにはローカルデータベースへの接続に使用できる".4DLink" ファイルが、Remote フォルダにはリモートデータベースへの接続に使用できる"4DLink" ファイルが置かれます。
ローカル環境設定フォルダは以下の場所にあります:
Windows 7 以降: C:\Users\UserName \AppData\Roaming\4D\Favorites vXX \ OS X: Users/UserName /Library/Application Support/4D/Favorites vXX / XX はアプリケーションのバージョン番号を意味します(例えば、4D v14なら"Favorites v14"となります)。
このディレクトリに置かれたファイルは、4D のファイル メニューの最近使用したデータベースを開く > サブメニューに表示されます:
".4DLink" ファイルはXML エディタを使用して作成し、接続ID (ユーザ名やパスワード) やデータベースを開くモードなどをカスタマイズした情報を含めることもできます。
".4DLink" ファイルを構築するために使用できるXML キーを定義したDTD が4D より提供されます。このDTD はdatabase_link.dtd という名前で、4D の/Resources/DTD サブフォルダに見つけることができます。