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4D v19
WP EXPORT DOCUMENT

WP EXPORT DOCUMENT 


 

WP EXPORT DOCUMENT ( wpDoc ; filePath {; format {; option}} )  
引数   説明
wpDoc  オブジェクト in 4D Write Pro 変数
filePath  文字 in 書き出されたファイルへのパス
format  倍長整数 in ドキュメントの出力フォーマット
option  オブジェクト, 倍長整数 in 書き出しオプション

説明   

WP EXPORT DOCUMENT コマンドはwpDoc 引数に渡したディスク上の4D Write Proオブジェクトを、filePath 引数で指定した場所に、他の任意の引数に基づいて書き出します。

wpDoc 引数には、書き出したい4D Write Proオブジェクトを渡します。

filePath 引数には、書き出し先の場所と、書き出したドキュメント名を渡します。ドキュメント名のみを渡した場合、4Dストラクチャーファイルと同階層に保存されます。デフォルトで、format 引数を省略した場合、コマンドはドキュメントの拡張子を見て書き出しのフォーマットを選択します。

format 引数には4D Write Pro テーマからの定数を渡す事もできます。この場合、4Dは必要に応じて適切な拡張子をファイル名に追加します。サポートされるフォーマットは以下の通りです:

定数 コメント
wk 4wp 4 4D Write Proドキュメントは、ネイティブなアーカイブフォーマット(zipになったHTMLと、別のフォルダに保存された画像)にて保存されています。4D特有のタグも含まれ、4D式は計算はされていません。このフォーマットは、特に4D Write Proドキュメントをディスク上に損失なく保存してアーカイブする事に適しています。
wk docx 7 .docx 拡張子を意味します。4D Write Pro ドキュメントはMicrosoft Word フォーマットで保存されます。Microsoft Word 2016 以降に正式に対応していますが、.docx フォーマットをサポートするバージョン(例: Microsoft Word 2007など)であればどれであっても互換性はあります。

書き出しに対応しているドキュメントの部分は以下の通りです:
  • 本文 / ヘッダー / フッター / セクション
  • ページ / 印刷設定 (余白、背景色 / 背景画像、境界線、パディング、用紙サイズ / 用紙の向き)
  • 画像 - インライン、アンカー、背景画像パターン(wk background image で定義されているもの)
  • 互換性のある変数と式(ページ番号、ページ数、日付、時間、メタデータ)。互換性のない変数と式は評価されて、書き出しの前に値が固定化されます。
  • ブックマーク
一部の4D Write Pro 設定はMicrosoft Word では利用できないか、振る舞いが異なる可能性があることに注意してください。
wk mime html 1 4D Write Proドキュメントは標準のMIME HTMLとして保存され、htmlドキュメントと画像はMIMEパーツとして埋め込まれます(base64でエンコードされます)。式は計算され4D特有のタグは除去されます。このフォーマットはSMTP_QuickSend コマンドを使用してHTML Eメールを送信するのに特に適しています。
wk pdf 5

.pdf 拡張子。4D Write Pro ドキュメントはページニューモードに基づいてPDF フォーマットで保存されています。

  

PDF ドキュメントには以下のメタ情報が書き出されています:

  • タイトル
  • 作者
  • サブタイトル
  • コンテンツ作成者

:

  • 式は、ドキュメントが書き出されるときに自動的に値が計算されて固定化されます。
  • メソッドへのリンクはサポートされていません。
wk web page complete 2 .htm または .html 拡張子。このドキュメントは標準HTMLとして保存され、そのリソースは別に保存されます。4Dタグは除去され、式は値が計算されます。このフォーマットは特に4D Write Pro ドキュメントWeb ブラウザで表示したい場合に特に適しています。

注:

  • "4D 特有のタグ"とは、4Dネームスペースと4D CSSスタイルを含めた4D XHTMLのことです。
  • 4D Write Proフォーマットに関するより詳細な情報については、.4wp ドキュメントフォーマットを参照して下さい。
  • .docx フォーマットを使用する際の、既に知られている差異や変換されない設定の一覧については、.docxフォーマットの読み込み/書き出し を参照して下さい。

option 引数には、書き出されるドキュメントのプロパティを定義する値を格納しているオブジェクト 型の引数を渡します。以下のプロパティが利用可能です:

定数 コメント
wk HTML pretty print htmlPrettyPrint

HTML コードは読みやすいようにフォーマットされます。

wk max picture DPI maxPictureDPI

画像を適切な解像度にリサンプリング(縮小)するのに使用されます。Windows でのSVG 画像に対しては。ラスタライズに使用されます。

デフォルト値:

  • 300 (wk optimized for = wk print 時)
  • 192 (wk optimized for = wk screen 時)

取り得る最大値: 1440

wk optimized for optimizedFor

書き出されたドキュメントを、その目的に応じてどのように最適化するかを定義します。

取り得る値:

  • wk print (wk pdf のデフォルト値)
    • ビットマップピクチャーは、wk max picture DPI で定義されたDPI あるいは300 (デフォルト値)を使用してダウンスケールされ、書き出しタイプとしてコーデックがサポートされない場合にはPNGに変換されます。
    • ベクターピクチャーはwk max picture DPI で定義されたDPI または300 (Windows のみ)を使用してPNG へと変換されます。
    • ピクチャーに複数のフォーマットが格納されている場合、印刷に最適なフォーマットが使用されます(例: .jpg の代わりに .tiff など)
  • wk screen (wk web page complete および wk mime html のデフォルト値)
    • ビットマップピクチャーは、wk max picture DPI で定義されたDPI あるいは192 (デフォルト値)を使用してダウンスケールされ、書き出しタイプとしてコーデックがサポートされない場合にはJPEG (不透明タイプ)またはPNG(透過画像)に変換されます。
    • ベクターピクチャーはwk max picture DPI で定義されたDPI または192 (Windows のみ)を使用してPNG へと変換されます。
    • ピクチャーに複数のフォーマットが格納されている場合、スクリーン用のフォーマットが使用されます。
wk recompute formulas recomputeFormulas

書き出し時にフォーミュラを再計算するかどうかを定義します。取り得る値:

  • true - デフォルト値。全てのフォーミュラは再計算されます。
  • false- フォーミュラを再計算しません。
wk visible background visibleBackground

背景画像と背景色の両方を表示します(ページ、または埋め込みビューモードでのみ表示されるエフェクトです)。取りうる値: True/False

wk visible footers visibleFooters

フッターを表示または書き出しします(表示用においてはページビューモードでのみ表示されるエフェクトです)。取りうる値: True/False

wk visible headers visibleHeaders

ヘッダーを表示または書き出しします(表示用においてはページビューモードでのみ表示されるエフェクトです)。取りうる値: True/False

 

wk visible references visibleReferences

ドキュメントに挿入されている4D 式を参照として表示または書き出しします。取りうる値: True/False

 

 

 

以下の表はformat 引数の各フォーマットごとに利用可能なoption 引数のオプションをあらわしています:

     wk 4wp    wk docx     wk mime html     wk pdf   wk web page html 4D 
wk CID host domain name
    -    -        -    -
wk HTML pretty print
    (デフォルト: false)    -     (デフォルト: False)     (default: False)     (デフォルト: False)
wk max picture DPI
    -    常に300         (デフォルト: 300)    -
wk optimized for
    -    always wk print     (デフォルト: wk screen    always wk print    -
wk recompute formulas
    -     (デフォルト: true)     (デフォルト: true)     (デフォルト: true)    -
wk visible background
    -    常にtrue    常にtrue     (デフォルト: true)    -
wk visible footers
    -    常にtrue    常にtrue     (デフォルト: true)    -
wk visible headers
    -    常にtrue    常にtrue     (デフォルト: true)    -
wk visible references
    -     -    -     (デフォルト: false)    -

 

互換性に関する注意: option 引数に倍長整数 型の値を渡すことは互換性の理由からサポートされていますが、オブジェクト 型の引数を渡すことが推奨されています。

myArea 4D Write Pro オブジェクトのコンテンツをHTML 形式とPDF フォーマットの両方に書き出したい場合を考えます:

  // HTML 形式に書き出し
 var $option : Object
 $option:=New object
 
 $option[wk recompute formulas]:=False
 $option[wk HTML pretty print]:=False
 $option[wk optimized for]:=wk print
 $option[wk max picture DPI]:=600 //印刷用のデフォルト値(300 DPI)を上書き
 
 WP EXPORT DOCUMENT(myArea;$path;wk web page complete;$option)
 
  // PDF フォーマットで書き出し
 var $option : Object
 $option:=New object
 
 $option[wk visible headers]:=True
 $option[wk visible footers]:=True
 $option[wk visible background]:=True
 $option[wk max picture DPI]:=96 //スクリーン用のデフォルト値(192 DPI) を上書きしてドキュメントのサイズを制限
 $option[wk optimized for]:=wk screen
 $option[wk recompute formulas]:=True
 
 WP EXPORT DOCUMENT(myArea;$path;wk pdf;$option)

myArea 4D Write Proオブジェクト内のコンテンツを、.4wpフォーマットで書き出したい場合を考えます:

 C_TEXT($path)
 C_LONGINT($docRef)
 
 Case of
    :(Form event code=On Clicked)
 
       $path:=Get 4D folder(Database folder)+"Export"+Folder separator
       $path:=Select document($path;".4wp";" title";File name entry)
 
       If($path#"")
          WP EXPORT DOCUMENT(myArea;document;wk 4wp)
       End if
 End case



参照 

.docxフォーマットの読み込み/書き出し
WP EXPORT VARIABLE

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: 4D Write Proランゲージ
番号: 1337

This command can be run in preemptive processes

 
ページの目次 
 
履歴 

初出: 4D v14 R5
変更: 4D v15 R2
変更: 4D v17 R4

 
ARTICLE USAGE

4D Write Proリファレンス ( 4D v19)