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4D v20 R7
WP EXPORT DOCUMENT
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WP EXPORT DOCUMENT ( wpDoc ; filePath {; format {; option}} ) | ||||||||
引数 | 型 | 説明 | ||||||
wpDoc | オブジェクト |
![]() |
4D Write Pro 変数 | |||||
filePath | 文字 |
![]() |
書き出されたファイルへのパス | |||||
format | 倍長整数 |
![]() |
ドキュメントの出力フォーマット | |||||
option | オブジェクト, 倍長整数 |
![]() |
書き出しオプション | |||||
WP EXPORT DOCUMENT コマンドはwpDoc 引数に渡したディスク上の4D Write Proオブジェクトを、filePath 引数で指定した場所に、他の任意の引数に基づいて書き出します。
wpDoc 引数には、書き出したい4D Write Proオブジェクトを渡します。
filePath 引数には、書き出し先の場所と、書き出したドキュメント名を渡します。ドキュメント名のみを渡した場合、4Dストラクチャーファイルと同階層に保存されます。
format 引数は省略することができますが、その場合はfilePath 引数で拡張子を指定する必要があります。またformat 引数には4D Write Pro テーマの定数を渡すこともできます。この場合、4D は必要に応じて適切な拡張子を追加します。以下のフォーマットがサポートされています。:
注:
option 引数には、書き出されるドキュメントのプロパティを定義する値を格納しているオブジェクト 型の引数を渡します。以下のプロパティが利用可能です:
定数 | 値 | コメント |
wk CID host domain name | cidHostDomain | CID ホストドメイン名: 生成されるCID URL に追加されるホストドメイン。'@' が区切り文字として含まれます。wk mime html フォーマットが使用されている際にのみ使用可能です。 |
wk embedded pictures | embeddedPictures | SVG 書き出し専用。WP EXPORT DOCUMENT を呼び出した時、ピクチャーが書き出された.svg ファイル内に埋め込まれるかどうかを設定します。取り得る値:
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wk factur x | facturX | PDF 書き出しのみ。値: "Factur-X (ZUGFeRD)" PDF 書き出しを設定するオブジェクト(wk factur x オブジェクト 参照)。 |
wk files | files | PDF 書き出しに対してのみ。値:生成されるドキュメントに埋め込まれるファイルを記述したオブジェクトのコレクション(wk files コレクション 参照)。この機能はPDF/A-3 ドキュメントにおいてのみサポートされています。属性が使用されている場合、"PDF/A-3" バージョンが自動的に設定されます( wk pdfa version 属性は無視されます)。Factur-X PDF 書き出し(下記参照)の場合、コレクションの最初のオブジェクトにはFactur-X XML ファイルが格納されている必要があります。 |
wk google fonts tag | googleFontsTag | SVG書き出し専用。書き出されたSVG 内でのGoogle フォントの読み込みルールを設定します。取り得る値:
注: このプロパティはデフォルトではFalse に設定されています。一般的にはネイティブのフォントはブラウザ上で綺麗にレンダリングされますが、読み込まれたGoogle フォントはネイティブのフォントを上書きするからです。例えば、macOS で”Helvetica” を上書きするのはあまり良いアイデアではありません。これはmacOS ネイティブのフォントだからです。 |
wk HTML pretty print | htmlPrettyPrint | HTML コードは読みやすいようにフォーマットされます。 |
wk max picture DPI | maxPictureDPI | 画像を適切な解像度にリサンプリング(縮小)するのに使用されます。Windows でのSVG 画像に対しては。ラスタライズに使用されます。 デフォルト値:
取り得る最大値: 1440 |
wk optimized for | optimizedFor | 書き出されたドキュメントを、その目的に応じてどのように最適化するかを定義します。 取り得る値:
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wk page index | pageIndex | SVG 書き出し専用。SVG フォーマットへと書き出すページのインデックス(デフォルトは1)。ページのインデックスは1から始まり、これはドキュメントの最初のページを指します。 注: ページインデックスはページナンバリングとは異なるものです。 |
wk pdfa version | pdfaVersion | PDF/A バージョンに適合したPDF を書き出します。PDF/A のプロパティおよびバージョンの詳細については、Wikipedia のPDF/A のページ を参照してください(英語版のページはこちら)。 取り得る値:
注意: macOS 上では、プラットフォームの実装によってはwk pdfa2 定数はPDF/A-2 またはPDF/A-3 またはそれ以上のバージョンに書き出すことがあります。また、wk pdfa3 定数は"少なくとも PDF/A-3へと書き出す"ということを意味します。Windows 上では、出力されたPDF ファイルは常に指定されたバージョンと同じになります。 |
wk recompute formulas | recomputeFormulas | 書き出し時にフォーミュラを再計算するかどうかを定義します。取り得る値:
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wk visible background and anchored elements | visibleBackground | 背景画像/背景色、アンカーされた画像またはテキストボックス(ディスプレイ用では、ページビューモードまたは埋め込みビューモードでのみ表示されるエフェクト)を表示または書き出しをします。取り得る値: True/False |
wk visible empty images | visibleEmptyImages | 読み込めない、あるいは計算できない画像(空の画像またはサポートされていないフォーマットの画像)に対してデフォルトの黒い四角形を表示または書き出しします。取り得る値: True/False 値がFalse の場合、たとえ画像に境界線、幅、高さ、背景などが設定されてあっても空の画像要素は全く表示されないという点に注意して下さい。これはインライン画像のページレイアウトに影響する可能性があります。
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wk visible footers | visibleFooters | フッターを表示または書き出しします(表示用においてはページビューモードでのみ表示されるエフェクトです)。取りうる値: True/False |
wk visible headers | visibleHeaders | ヘッダーを表示または書き出しします(表示用においてはページビューモードでのみ表示されるエフェクトです)。取りうる値: True/False |
wk visible references | visibleReferences | ドキュメントに挿入されている4D 式を参照として表示または書き出しします。取りうる値: True/False |
以下の表はformat 引数の各フォーマットごとに利用可能なoption 引数のオプションをあらわしています:
wk 4wp | wk docx | wk mime html | wk pdf | wk web page html 4D | wk svg | |
wk CID host domain name | - | - | ![]() | - | - | - |
wk HTML pretty print | ![]() | - | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
wk max picture DPI | - | 常に300 | ![]() | ![]() | - | ![]() |
wk optimized for | - | 常に wk print | ![]() | 常に wk print | - | ![]() |
wk recompute formulas | - | ![]() | ![]() | ![]() | - | ![]() |
wk visible background and anchored elements | - | ![]() | 常に true | ![]() | - | ![]() |
wk visible footers | - | 常に true | 常に false | ![]() | - | ![]() |
wk visible headers | - | 常に true | 常に false | ![]() | - | ![]() |
wk visible empty images | - | ![]() | ![]() | ![]() | - | ![]() |
wk visible references | - | - | - | ![]() | - | ![]() |
wk pdfa version | - | - | - | ![]() | - | - |
wk factur x | - | - | - | ![]() | - | - |
wk files | - | - | - | ![]() | - | - |
wk page index | - | - | - | - | - | ![]() |
wk embedded pictures | - | - | - | - | - | ![]() |
wk google fonts tag | - | - | - | - | - | ![]() |
互換性に関する注意: option 引数に倍長整数 型の値を渡すことは互換性の理由からサポートされていますが、オブジェクト 型の引数を渡すことが推奨されています。
wk files プロパティを使用すると、PDF に添付つきで書き出すことができます。このプロパティには、最終ドキュメントに埋め込まれるファイルを記述するオブジェクトのコレクションを格納する必要があります。コレクション内のそれぞれのオブジェクトは以下のプロパティを格納することができます:
プロパティ | 型 | 詳細 |
name | テキスト | ファイル名。file プロパティが使用されている場合には、デフォルトでは名前はファイル名が使用されるので、任意。data プロパティが使用されている場合には必須(ただしFactur-X 書き出しの場合の最初のファイルを除く、この場合にはファイル名は自動的に"factur-x.xml" となっているため。詳細は以下参照) |
description | テキスト | 任意。省略時、Factur-X への最初の書き出しファイルのデフォルトの値は"Factur-X/ZUGFeRD Invoice" となり、それ以外の場合は空となります。 |
mimeType | テキスト | 任意。省略時、デフォルトの値は一般的にはファイル拡張子から推測されます。それ以外の場合、"application/octet-stream" が使用されます。渡された場合、必ずISO mime タイプを使用するようにしてください。そうでない場合、書き出されたファイルは無効である場合があります。 |
data | テキストまたはBLOB | file プロパティがない場合には必須。 |
file | 4D.File オブジェクト | data プロパティがない場合には必須。それ以外の場合には使用されません。 |
relationship | テキスト | 任意。省略時、デフォルトの値は"Data" となります。Factur-X の最初のファイルの取りうる値:
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option 引数にも wk factur x プロパティが含まれている場合、 wk files コレクションの最初の要素はFactur-X (ZUGFeRD) invoice xml ファイルである必要があります(以下参照)。
注意: PDF 添付はPDF/A-3 バージョンでのみサポートされています。 wk files プロパティを渡す場合、"PDF/A-3" バージョンが自動的に使用されます。
wk factur x プロパティは、2つまでのプロパティを格納することのできるオブジェクトです:
プロパティ | 型 | 詳細 |
profile | テキスト | 標準のプロファルの場合には任意、それ以外の場合には必須。省略時、profile は提供されたxml ファイルまたはテキストから決定されます(これは標準のプロファイルを使用する必要があります)。渡された場合には、標準のプロファイル名以外の名前でも構いません(他のプロファイル、例えばRECHNUNG などを使用することも可能)。注意: 標準のプロファイル名は以下のとおりです: MINIMUM、BASIC WL、BASIC、EN 16931 (別名 COMFORT でありこれはエイリアス)、EXTENDED |
version | テキスト | 任意。デフォルト値は"1.0" |
Factur-X / ZUGFeRD PDF ドキュメントについて
Factur-X / ZUGFeRD は電子請求書のための欧州の規格です(PDFはユーザー用、XML データは処理の自動化用)。詳細な情報については こちらのblog記事 を参照してください。
"Factur-X" PDF 書き出しをトリガーするためには、option 引数に wk factur x および wk files プロパティの両方を渡してください(以下の例題5参照)。この場合:
注意: Factur-X / ZUGFeRD 書き出し実装についての詳細な例題については、こちらのHDI 4D project をダウンロードしてください。
myArea 4D Write Pro オブジェクトのコンテンツをHTML 形式とPDF フォーマットの両方に書き出したい場合を考えます:
// HTML 形式に書き出し
var $option : Object
$option:=New object
$option[wk recompute formulas]:=False
$option[wk HTML pretty print]:=False
$option[wk optimized for]:=wk print
$option[wk max picture DPI]:=600 //印刷用のデフォルト値(300 DPI)を上書き
WP EXPORT DOCUMENT(myArea;$path;wk web page complete;$option)
// PDF フォーマットで書き出し
var $option : Object
$option:=New object
$option[wk visible headers]:=True
$option[wk visible footers]:=True
$option[wk visible background]:=True
$option[wk max picture DPI]:=96 //スクリーン用のデフォルト値(192 DPI) を上書きしてドキュメントのサイズを制限
$option[wk optimized for]:=wk screen
$option[wk recompute formulas]:=True
WP EXPORT DOCUMENT(myArea;$path;wk pdf;$option)
myArea 4D Write Proオブジェクト内のコンテンツを、.4wpフォーマットで書き出したい場合を考えます:
C_TEXT($path)
C_LONGINT($docRef)
Case of
:(Form event code=On Clicked)
$path:=Get 4D folder(Database folder)+"Export"+Folder separator
$path:=Select document($path;".4wp";" title";File name entry)
If($path#"")
WP EXPORT DOCUMENT(myArea;document;wk 4wp)
End if
End case
ドキュメントの2ページ目をSVG として書き出し、ドキュメントからピクチャーを書き出したい場合を考えます:
var $options : Object
$options:=New object
$options[wk embedded pictures]:=False
$options[wk page index]:=2
WP EXPORT DOCUMENT(WPArea;"my exported document";wk svg;$options)
PDF/A-2 準拠のPDF ドキュメントを書き出したい場合を考えます:
Factur-X PDF 書き出しをしたい場合を考えます:
//BASIC (標準のプロファイル)
var $options;$fileInfo : Object
$options:={}
$options[wk factur x]:={}
$options[wk factur x].profile:="BASIC"
$options[wk factur x].version:="1.0"
$fileInfo:={}
$fileInfo.file:=$file // この$file は.xml ファイルをターゲットにした4D.File
$options[wk files]:=[$fileInfo]
WP EXPORT DOCUMENT(wpDoc;"facturX_basic.pdf";wk pdf;$options)
//RECHNUNG プロファイル(カスタムのプロファイル)
$options:={}
$options[wk factur x]:={}
$options[wk factur x].profile:="RECHNUNG"
$options[wk factur x].version:="2.1" //RECHNUNG の最後のバージョン
$fileInfo:={}
$fileInfo.file:=$file // この$file は.xml ファイルをターゲットにした4D.File
$fileInfo.name:="rechnung.xml" // RECHNUNG のPDFの場合に必須なファイル名
$fileInfo.relationship:="Alternative" //ドイツ用に必須
$fileInfo.description:="ZUGFeRD Rechnung"
$options[wk files]:=[$fileInfo]
WP EXPORT DOCUMENT(wpDoc;"facturX_rechnung.pdf";wk pdf;$options)
.docxフォーマットの読み込み/書き出し
4D QPDF (Component) - PDF Get attachments
Blog post - 4D Write Pro: Electronic invoice generation
Blog post - 4D Write Pro: Export to PDF with enclosures
HTML およびMIME HTML フォーマットへの書き出し
SVGフォーマットへの書き出し
WP EXPORT VARIABLE
プロダクト: 4D
テーマ: 4D Write Proランゲージ
番号:
1337
初出: 4D v14 R5
変更: 4D v15 R2
変更: 4D v17 R4
変更: 4D v19 R3
変更: 4D v20
変更: 4D v20 R3
変更: 4D v20 R4
4D Write Proリファレンス ( 4D v20 R7)