VP Convert to picture コマンドは、vpObject 引数で指定した4D View Pro オブジェクト(あるいはvpObject 内にある、rangeObj 引数で指定したレンジ)を、SVG ピクチャーへと変換します。
このコマンドは以下のような場合に有用です:
- 4D View Pro ドキュメントを4D Write Pro ドキュメントなど、他のドキュメントに埋め込みたい場合
- 4D View Pro ドキュメントを、4D View Pro エリアに読み込むことなく印刷したい場合
vpObject 引数には、変換したい4D View Pro オブジェクトを渡します。このオブジェクトは事前にVP Export to object コマンドを使用して解析するか、またはVP EXPORT DOCUMENT コマンドを使用して保存してある必要があります。
注: SVG 変換プロセスをするためには、4D View Pro エリアに含まれている式や書式(4D View Pro セルフォーマット参照)が正常に書き出されるように、少なくともそれらが一度は評価されていることが必要になります。事前に評価されていないドキュメントを変換した場合、式や書式が予期せぬ方法にレンダリングされている可能性があります。
rangeObj 引数には、変換するセルのレンジを渡します。この引数が省略された場合、デフォルトでドキュメントのコンテンツ全体が変換されます。
ドキュメントコンテンツは、それらのヘッダーの表示状態、書式(上記の注意参照)、ヘッダーの表示状態、カラムと行などを含め、表示属性に準じて変換されます。以下の要素の変換がサポートされます:
- テキスト: スタイル / フォント / サイズ / 文字揃え / 回転 /書式
- セルの背景: カラー / 画像
- セルの罫線: 太さ / カラー / スタイル
- セルの結合
- ピクチャー
- 行高さ
- カラム幅
- 非表示のカラム / 行
注: 講師の格子の表示状態はVP SET PRINT INFO で定義されたドキュメント属性に依存します。
ファンクションの戻り値
コマンドはSVG フォーマットのピクチャーを返します。
4D View Pro エリアをSVG に変換し、結果をプレビューするためにピクチャー変数へと結果を送りたい場合を考えます:
C_OBJECT($vpAreaObj)
C_PICTURE($vPict)
$vpAreaObj:=VP Export to object("ViewProArea")
$vPict:=VP Convert to picture($vpAreaObj)