フォーム内に設置した4D View Pro エリアには、操作対象となる次の要素があります:
- 4D View Pro フォームエリア (4Dフォームオブジェクト): 4D View Pro オブジェクトを格納して表示します。このエリアはオブジェクト名によって定義されます (プロパティリストの "オブジェクト名" プロパティ)。
- 4D View Pro オブジェクト (C_OBJECT 型の変数または式): スプレッドシートの中身全体を格納します (後述参照)。このオブジェクトはVP IMPORT FROM OBJECT あるいは VP Export to object コマンドを使用することで取得あるいは設定できます。
- 4D View Pro ドキュメント (.4vp ドキュメント): スプレッドシートの中身を JSON形式で保存します。
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4D View Pro オブジェクトをフォームエリア内に読み込むと、その処理完了時に On VP Ready フォームイベントが 4Dによって生成されます。エラーを避けるため、このエリアを対象とした 4D View Proコードは、On VP Readyイベント内で実行する必要があります。
4D View Pro オブジェクトはドキュメントを表現し、4D View Proコマンドによって管理されます。4D View Pro オブジェクトは次のプロパティを持ちます:
プロパティ | 値の型 | 説明 |
version | Longint | コンポーネントの内部バージョン |
dateCreation | Timestamp | 作成日 |
dateModified | Timestamp | 最終更新日 |
meta | Object | 4Dデベロッパー専用の任意コンテンツ |
spreadJS | Object | 4D View Proコンポーネント専用 |
4D View Pro フォームオブジェクト変数は、4D View Pro オブジェクトによって使用される情報を管理します。以下の変数が含まれます:
プロパティ | 値の型 | 詳細 |
area | テキスト | 4D View Proエリア名 |
callbacks | オブジェクト | 読み込みや書き出しなど、コールバックを必要とするコマンドが使用するための一時的な情報を保存します。 |
commandBuffers | コレクション | メソッドによって呼び出されるコマンドを順番に保存し、メソッド終了時、あるいはコマンドが値を返した時、あるいはVP FLUSH COMMANDS が呼び出された時に、それらのコマンドを(個別にではなく)バッチとして実行します。この機構によって、送信されるリクエスト数は抑えられ、パフォーマンスが向上します。 |
formulaBar | ブール | フォーミュラバーが表示されているかどうかを示します。"toolbar"インターフェースにおいてのみ利用可能です。 |
inited | ブール | 4D View Pro エリアが初期化されたかどうかを示します(On VP Ready参照)。 |
interface | テキスト | ユーザーインターフェースのタイプを指定します:"ribbon"、"toolbar"、"none" |
注: 4D View Pro フォームオブジェクト変数は情報目的(例:デバッグなど)のためだけに存在します。どのような状況においてもこれを編集してはいけません。